ロックン仁義

というわけで、タイマーズの曲の中でもかなり好きな「ロックン仁義」です。せりふもいいですね〜。「なにを歌ってんだかよくわかんねえ 英語だかなんだか聞き取れねえようなサウンドばっかり」ってところが何回聴いても笑ってしまうんですが、セリフの最後には感極まったゼリーが、手ぬぐいで涙を拭き取るパフォーマンスがあったので(笑)笑ってる場合じゃないってことですかね(笑)。
おととしの冬の初めの頃、清志郎の個展を見に行ってきました。絵画が中心にいっぱい展示されてありましたが、ステージ衣装も何点か飾られてありました。ブーツって描いてる例のブーツとかね(笑)。ゼリーに「変装」していたときのヘルメットも見てきました。そのヘルメットを見たとき、ほんとになんともいえない寂寥感がありました。こんな場所にあのヘルメットが飾ってあるよ・・・と思いました。ゼリーが元気ならこんなに近くでこのヘルメットを眺めたりすることはなかったろうにな〜と。じっくりとヘルメットを見つめながらも、あ〜・・・、こんなに近くで見られなくてもよかったよ・・と思ったものでした。
それに、ゼリーと清志郎は別人ということになってたんだから、「もういいでしょ」みたいにこうしてあたりまえのようにゼリーのものを清志郎の個展に並べるのはどうか?!なんて思ったんですよ。いつまでもあの「遊び」、清志郎はゼリーではない、似てるだけ、っていう遊び、を続けていたいような気がしていたんですね〜、私は。遊びの仕掛けの張本人が不在になったところで、なんだか「遊び」の魔法をとかれたような、そんな気がしてしまって、せっかく間近で見るゼリーのヘルメットを寂しく眺めたのかもしれませんね。
いっぱいステッカーが貼ってあって、傷もたくさんついてて、ヘルメットらしいヘルメットでした。使い込んでありましたね〜。ステージでかぶって歌ってるだけだったろうに、なぜにこんなに本格的な様子になるのやら・・・と、ステージ衣装のカテゴリーをを超えた雰囲気のヘルメットを、いろんな気持ちを抱えつつ、しげしげ眺めてきたのでした。