ある病院の玄関前で朝

今朝、ある整形外科に診察券を置きに行きました。窓口受付が始まる前の、比較的朝の早い時間に診察券をまずは出しておく、そして診療開始時間に合わせて出かけていく、という方法は、混雑する個人病院では有効です。でも、私はその整形外科には、その「朝のうちに診察券を出しておく方式」を試したことがなかったんです。夕方の空いた時間を見計らってふらりと行くっていう行き方をしてたんで。でも、今日の場合は早めに診察を終える必要があったので、ただ、そもそも、どこの病院でも取り入れてる方法でもなし、さて、どうなんでしょう・・・と思いながら、とりあえず行ってみたんですよ。
朝7時半ごろ、病院玄関は閉まったまま、ふむふむ・・でもおじさん方が数人玄関の開くのを待っている様子・・・ふむふむ・・・「診察券を朝のうち方式」を施行しているらしきことはわかり、いったん車を降りてみたものの、にぎやかに談笑するおじさま方の気迫に圧倒されてまた車に戻って、玄関が開いたら行ってみよう・・・と車内に身を潜めていました。
すると、談笑グループの中から、いかめしい顔のおじさんが一人、私の車につかつかと近寄ってくるではありませんか。(え?なになに??)と思いながらドアを開けたらそのおじさまは語るわけです。
「あのね、あーたね、診察でしょ?せっかくこうして早く来てるのに、あっちに(玄関ですよ)行ってないからもう14番目になるとこだよ!ほんとはあーたは8番目!みんなそう思ってるから大丈夫だから、とにかくこっち来て待ってなさい。いい?あーたは8番目!」と。顔はいかめしかったけど、私はとてもうれしかったです。常連さんの談笑グループのおじ様方が、一瞬車を降りてそばに行きかけてひるんだ(笑)私をちゃんと見てて、「あの見慣れない若いもん(おじ様たちからしたら、ですよ、あくまで 笑)は8番目にここに来たな」って認識しててくれたってことだから。
「こっちこっち」といかめしく手招きされながら、そのワインカラーのセーターを着たおじさんの後ろについて玄関に行って程なく、45分に玄関が開きました。みんな正しく順番を遵守し、番号札をもらい、車から降りたタイミングが14番ならそれでいいと言った私に「いや、あーたは8番!」と8番の札をくれて7と9の番号札の間に入れてくれたおじ様方でした。
今朝はなんかもう・・・今まで何度も行ってるその病院が、まるで違う場所みたいに感じられました。あのおじさま方はたぶんほぼ毎日のようにリハビリや低周波とかの治療に通ってるんでしょう。そんな中で自治が発生してるんですね。
8番の順番に遅れないように診療時間開始に合わせて行ってきましたが、朝にそんなドラマ(ドラマ、っつうか・・・ま、ドラマですよ 笑)があったからか、待合室なんかもやっぱり今までとはちょっと違う景色に見えましたよ。いつも夕方行ってたけど、たまには朝診察券を出しに行ってみようかな・・・。そしたらあのおじ様たちがいて、「ほれ!あーたは8番!」て玄関前で仕切ってくれるね、きっと(笑)