節分の起源、とでもいうのかな〜・・・

陰陽師 (3) (Jets comics)

陰陽師 (3) (Jets comics)

この本は、夢枕獏原作の、岡野玲子陰陽師」3巻です。陰陽師・阿倍晴明が主人公のお話しなので、呪術にまつわるエピソードなどがいっぱいで興味深いんですが、平安時代の行事なんかも、詳しく美しい絵で知ることができます。ちょっと変わった漫画だな、とは思うんですが・・・。
さて、この3巻の中に「追な(ついな)」(な、という字がPCで出てきません・・・。にんべんに「難」の字です)という大晦日の魔よけの行事の様子を描いた話しが載ってます。わりあい大柄な役人が方相氏(ほうそうし)という役目になり、四つ目のお面をかぶって矛と盾を持って、童子たちを20人ほど後ろに連れて、「鬼やらい」と大声で言いながら宮中の庭に入ってくる、という。通りも歩くようですね・・・。
四つ目のお面をかぶるのは、都にいっぱいいたとされる怨霊に睨みをきかせる目的があってのことらしいですが、だんだん時代が移り変わるうちに、怨霊を追い払う四つ目のお面の方が鬼扱いになっていって(笑)、今の節分の行事とごちゃ混ぜになったんだそうです。漫画の中で、怨霊が現れた時に、侍女が「振り鼓」(でんでん太鼓みたいなの)をべちべちと鳴らして追い払う、っていう場面があります。鼓にあたる丸い玉が豆っぽくも感じられて、ああ、怨霊ってそういうの(アバウトですが・・・笑)キライなのかな・・・?なんて思ったりします。
そういえば、「妖怪大戦争」の映画で、たったひとつぶの小豆で(「妖怪・小豆洗い」の大事な小豆 笑)怪人・加藤保憲の計画が狂う、って場面がありました。豆ってなにかそういうちょっと神秘な力持ってますか??今日はそんなことをちらちら考えながらしみじみ豆をまいてみたいと思います。