「ずーっとずっとだいすきだよ」

ずーっと ずっと だいすきだよ (児童図書館・絵本の部屋)

ずーっと ずっと だいすきだよ (児童図書館・絵本の部屋)

実家の猫が昨日死にました。きじとらの、まんまるのかわいい美人猫でした。
暮れから体調が悪くて、30日から入院。元旦に私が帰省したときには、病院へお見舞いに行きましたが、点滴をしてもらって元気にしていました。年越しを病院で・・・と、不憫に思うことがなかったのは、その犬猫病院の先生はじめ、スタッフのみなさんの誠実な様子がすっかり伝わってきたからなんだよね・・・と、病院の帰り道、母と姉と話しました。
その後、いったん軽快して家に帰ってきたものの、治ったわけではありませんでした。(白血病でした)。18歳という高齢でもあり、がむしゃらな治療を受け止める体力はもうあまり残されていないとの診断でした。家で看取るというのは飼い主にとっても大変な辛い選択だったと思いますが、実家では、日に日に衰弱していくその猫を精一杯介護していました。私は1週間ほど前に実家に行ったとき、お別れをしてきました。いったん、ここでさようならだよ、と。
私は物心ついた時には、犬も猫もいる環境で、何匹ものペットとお別れをしてきました。それはほんとに辛いものです。出会わなければお別れもない代わり、あんなおもしろい思い出や、いろいろなことも残らなかったんだから、と、自分に言い聞かせて、その思い出を大切に包んで胸の中にしまいながら、時間薬の効いてくるのを待つしかないもんです・・・。
この絵本は、ずっと一緒に暮らしていた飼い犬が、だんだん歳をとって病気になって、そして最期を迎える様子が「ぼく」の一人称で語られます。「お別れ」をしたとしても、あたたかい思い出はちゃんと残ります。それはきっとペットにとってもそうなんじゃないかなと思います。