- 作者: エウゲーニー・M・ラチョフ,うちだりさこ
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1965/11/01
- メディア: 大型本
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さて、動物は次々とやってきては「いや〜、いいうちだね〜」みたいなことを言って中に入ってしまうんですが、ページごとにだんだん、その「てぶくろハウス」のしつらいというか、外装もおそらく内装も快適になってきていることに気がつきます。窓だの煙突だの・・・。最後はてぶくろの縫い目もはちきれそうなんですが、なんとかもちこたえます。
これはロシアの絵本で、同じくロシアの名作「おおきなかぶ」みたいな「だんだん増えるおもしろさ」ジャンルのものですね。「オオカミが入りました。それでもてぶくろはやぶけません」みたいな(笑)
てぶくろにどんどん動物が入るという「??」なナンセンスぶり、でも、絵がなかなかリアルで美しい・・全然ふざけていない大まじめな絵本ってことで、ちょっとどうしていいか(笑)わからなくなってくるんですが。小さな皮製のミトンの中でぎゅうぎゅうに詰めあってほかほかしている動物たちを眺めていると、なんだかてぶくろの中の湿気とか、暖炉の薪の匂いとか、そういうものを感じることができます。冬の山の中(絵本の場面は森かな?)のなつかしい感じが漂ってます。