「こねこのみつけたクリスマス」

こねこのみつけたクリスマス

こねこのみつけたクリスマス

絵本です。文がマーガレット・ワイズ・ブラウンで、物語というよりも詩のような文章が並んでいます。「こねこのみつけた」というタイトルですが、子猫がこんなことを思ったり考えたりしてるんじゃないの?という文章です。子猫がしゃべったりするわけではありません。子猫のようすを、作者と一緒になって眺める、っていう感じでしょうか。
絵は、アン・モーティマーという、イギリス王立細密画家協会会員の人だそうで、なるほどすごく細やかで美しいです。猫を描く現代の画家の中の、もっとも優れた人のひとり、だそうです。毛の一本一本、鼻の小さなプツプツまでが描かれてますからね〜・・・。
これはイギリスのクリスマスイブの様子が描かれてるんですが、ケーキやチキンやシャンパンなんかは出てきませんで、ツリーの飾りに使うオレンジやりんごやくるみなんかが描かれてます。そして飾り付けが終わると猫以外の家の人たちは教会へと行きます。あ〜、そうだよね、クリスマスってほんとはそういうものなのかもね・・・と思ったりします。