無視しようかとも思いましたが

松本前復興相の一連の報道についてですが・・・・、久しぶりにこれほどのいやなものを見たよ、と思いました。
あれは、早期に首相を退陣させるための自爆テロ、っていう、ある意味前復興相を擁護するようなあとづけの意見もあるようだけど、私はそれは穿った見方だよな〜なんて思ってしまいます。もしそれが真意であったなら、これほど「効果的な作戦」はなかったかもしれないけど、その一心(退陣を早くしてほしい)だけで、あの場面であのようなヒールを演じるというのはさすがに考えにくいような気がするので・・・。
なかなか進まない復興、に、被災者はどれほど苛立っていることか、その苛立ちを自分が代弁してみよう、みたいな感じだったんでしょうかね??「現地」の首長を叱咤(叱咤、ともいえないな〜、あれは。恫喝、とか?)することで奮起してほしい、なんていう狙いもあったんでしょうか?もしそうなら、やっぱり態度と言葉をきちんとわきまえてほしかったな、と、返す返すも思いますね・・・。
被害にあった人たちは、裁判でたまに耳にしますが「なんの落ち度もない」のにこの大災害に見舞われてしまってるわけですよね。震災以前はすてきな家でおいしい料理を作って食べておしゃれもして、旅行にも行ってたようなそういう人たちなわけです。なんの落ち度もないのにとんでもないめにあって、それでも日々を積み上げているその様子は、今の日本に住んでるならだいたいの人が承知してることだと思うんだけど・・・。何回も書きますが、なんの落ち度もないのに今現在困っている人を助けるのはあたりまえのことだし、たとえ「ちょっとね〜・・」と思うような理由で現在困ってるとしても、理由はいったんおいておいて、とりあえず助ける、無条件で、というのがヒューマニズムに支えられた人間社会のオキテなはずですが。条件を提示して相手に奮起させるっていうやり方は、相手も状態がふつうに整っていればこそ有効で。でも、今の被災地はまだまだそんな状態ではないんですよね・・・。だから余計にくやしいやら悲しいやらあきれるやら、ってことなのかも・・・。
あんまりハラがたったので無視しようと思ってましたが、新任の復興相が被災地をよく知る人、というところに希望を見たので(笑)、一連のことはもう過ぎたこととして扱うことにして記事にしてみた次第でした。