「おとなしくして居ると花花が」


先日蒔いた種から芽が出ました。元気な芽がびょんびょんと出てきてて嬉しいです。なんの花かというとひまわりです。・・・なんだ、ひまわりならなんにも心配しなくたって芽が出るし育つでしょ、丈夫だもん、と思われるかもしれませんが、小学生も理科の授業で確実に育てるじゃん、ではありますが、やっぱり芽が出るまでは心配して待ってましたよ・・・。この頃真夏並みの暑さが続いているので、うっかり枯らしたりしないように丈夫な苗に育てなくては・・・。
昨日の夕方あたりから、芽が土を持ち上げてぽこぽこと出っ張りが出ていました。今朝になってはっきりと芽が出たんですが、気になってちょこちょこと覗くたびに変化するほどぐんぐん育ってるようです。じーっと見てれば目の前でじりじりと変化する様子が見えたりして・・・なんて思うほどですがさすがにそれはしませんが(笑)、それで思い出したのが、タイトルにちょっとだけ書いた詩です。
   
     おとなしくして居ると 花花がさくのねって 桃子が言う

桃子って誰なのかというと詩人・八木重吉の娘です。これは「花」という詩です。八木重吉は、けしきがあかるいから母をつれて歩いたら母はきっと「重吉よ 重吉よ」っていくども、っていう詩を書いた人ですね。国語で習いました。詩の中に名前が出てくる、しかも作者自身の名前が、っていうので、詩というもの、あと八木重吉をぐっと身近に思えたりする詩です。
八木重吉結核を患うし、なんだかしんみりしてて切ない感じなんですが、この「花」みたいに、家庭の幸せそうな様子が見える詩もいくつかあって、そういうのを目にすると読んでて救われるような気がしてくるものです。桃子が見た花はひまわりとかじゃなくて(笑)、もっと小さな可憐な花のような気もしますが・・・まあ、いいじゃないですか、ってことで(笑)。